はなのうらばなし

50歳目前、人生残り半分、書くことを楽しみに生きていくことにしました

弾かれませんように

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家庭環境は様々です

 

私は少々複雑な家庭環境で育った事もあり、その辺りについては深く理解をしております

 

現在仕事で採用担当もしているのですが、アルバイトやパートと言えども採用時には正社員並みに手続きを必要とする会社でして、それに躓き辞退を申し出られる事も少なくはありません

(申し出てくれれば御の字。トンヅラもちらほら)

 

・給与振込の為指定銀行の口座開設

・保証人2名の自署

・住民票1通

・自転車通勤の場合は損害保険加入証明書

・現住所を確認できる物のコピー

 

どうでしょう

 

「履歴書不要!」「当日から勤務可!」などと謳っているバイト先もあるというのに、これらの手続きの為に順調に進めても約1週間、時間を要すると2週間はかかり、なかなか現場稼働してもらえないという状況なのです

 

例えば、学生さんで「春休みだから今からすぐにガッツリ稼ぎたい!」と思って応募をしてくれ、申し分のない人柄で採用!と即決しても

 

・口座を持っていない銀行だから開設に行かないと

・ひとり暮らしで保証人の自署を親にお願いする為一旦書類を実家に郵送をして送り返してもらって、、、

・住民票も親にお願いするけど、親は仕事をしていて明日明後日にすぐ行けるわけでもなく

・自転車の損害保険に加入してるかどうかもよく分からないので調べてみないと、、、

・現住所を確認できるものって?住民票を移動させてないので、自宅に届く郵便物とか?そんなのあるかな、、、

 

 

と、とにかくお手間をかけてしまうのです

 

学生のアルバイトです

近所でサクッと、学校終わりや長期休みに気ままに稼ぎたいのが本音です

 

どれだけ時間がかかっても、準備をしてもらえればこちらとしては感謝の気持ちでいっぱいです

 

家庭環境によっては

保証人の2名の自署が困難な人もいます

両親が揃っていて、親戚付き合いもあり「家族」というものがいつも当たり前にあった人には想像し難い事かもしれませんが、親がいない、大人の頼れる人がいないという子供は存在するのです

 

書類提出の確認先は本社の担当者がするのですが、

いつだったかアルバイトの女の子から「本社の書類を管理する担当者の人から“保証人の欄、誰も書いてくれる人いないんですか?”と言われて酷く傷ついた」と言われた事があります

「書いてくれる人がいれば書いてもらっています。母親1人しかいないから1名しか書けなかったんです」と言われ、私は胸が苦しくなりました

 

決まりとして保証人2名となっているので、それを守るのも当然であるとは思いますが、家庭環境の影響でそれが不可能な人もいるのです

 

今日にでも、明日にでも

「書いて」と言えば書いてもらえるご家庭もあれば、両親がいても「書いて」と言えないご家庭もあるでしょう

 

何かしらの事情でアルバイトをする事を親に知られたくない人もいるでしょう

信じ難いかもしれませんが、今どきの言い方をすれば「毒親」という、子供のお金をあてにする親も存在するのです

 

働く意欲がある人が、そういった事で弾かれてしまうことがないような環境になってほしいと願っています

 

《私も30年近く前そうでした。幸い履歴書さえ要らない喫茶店に友人の紹介でアルバイトで入り、ひと月休みなく生きる為にがむしゃらに働き始めました。もしも、当時あれをこれを、と書類を揃えてでないと働かせてもらえなければ、生きていけなかったです。当時賃貸マンションの保証人欄が埋められず事情を話して管理会社の営業担当の方が保証人になってくれた事もありました。保険証も持っていなかったので、病院へは行けませんでした。身分を証明する物など一切持っていませんでした。自分では変えようのない家庭環境の中で身ひとつで生きてきたので、そういったことへの理解は深いのです》

 

 

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